思考や感情の混乱が生じ、幻覚や妄想などの症状に自身が支配されてしまい社会生活えを送るのが困難となってしまう状態です。
症状は、必ずしも幻覚・妄想などの活動的なものばかりではなく、無気力・無関心など社会的引きこもりが見られたりもします。これらは陰性症状と言われ、うつ病などとの判別が難しい事もあります。
統合失調症を発症すると、自分と他人の区別というところが弱くなり他人が自分の中に入り込んでくるという感覚が生じます。
幻覚・妄想では「自分の事をラジオやテレビで悪く言っている」「自分の考えが漏れている」「誰かが電波で自分を操作している」など自分自身に対しての攻撃や批判的内容がみられ、これを陽性症状といいます。
この症状は自身にとっては切実な内容であるため、自身を守るために社会や他者に対して行動化(攻撃)してしまうこともあります。
現実的にはあり得ない内容であっても本人は強く信じており(妄想)、またその説明においても支離滅裂であったり、特に対象がなくても、人が話していると知覚したり話しかけているかに感じて返答したり対話をしたりすることもあり、このような症状が続くと現実の社会的生活に支障が出てしまいます。