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ご来院時には、保険証、医療証各種をお持ちください。当院は保険診療のみとなっております。
DSM-5では、うつ病・持続性抑うつ障害(気分変調症)等、双極生障害含め「抑うつ障害群」に分類されています。
感情・認知および自律神経機能の明確な変化が、個人が生きていく上で重大な影響を及ぼすものとされています。
より慢性的な経過をとる持続性抑うつ障害は(気分変調症)は気分の障害が2年以上続くとされています。
不安・怒り・恐怖・悲しみ・驚き・喜びなどの感情は、急激で一時的なものであるため、その出来事や刺激が去れば落ちきますが、この感情が持続している状況を「気分」と言われています。
気分のコントロールができなくなると、日常的に行えていた行為や会話が辛くなってしまいます。
うつ病が発症する原因は多岐にわたりますが、社会生活おける様々な出来事のストレスや個人それぞれのストレスに対する耐性(脆弱性)などが関連して、脳内の神経伝達物質が上手く機能しなくなった状態であると言われています。
ある出来事を、個人がどのように受け取り感じるか、またそれに対しての脳内の処理(反応)がどの様なものかによって、症状として現れるかどうかも異なりますが、元々の神経伝達物質の量や伝達におけるバランスが悪ければ、症状も出現しやすいと考えられます。
神経伝達物質とは何
か
外界から受ける刺激(身体的・心理的)に対して、脳は情報を受け取り即座に適切な処理を行い、その時々に適した心身の反応を示すことで、自身を守ろうとします。
脳が正常に活動するために重要な働きをするのが、この神経伝達物質です。
神経伝達物質が不足したり、過剰になりすぎることで神経精神疾患や行動における障害が生じ易くなるとされています。
神経伝達物質は数十種類あり、いくつかに分類されています。
主な神経伝達物質
・アミノ酸伝達物質: グルタミン酸、アスパラギン酸(興奮系)
グリシン、GABA(抑制系)
・モノアミン伝達物質:ドーパミン
、ノルアドレナリン・アドレナリン(副腎・交感神経にも存在
)、セロトニン
、アセチルコリン
・ペプチドとその他伝達物質
これら神経伝達物質の中でうつ病に深く関連しているのが、モノアミン伝達物質であると言われています。
現在使用されている内服薬はモノアミン系に作用するものがほとんどです(モノアミン説)
モノアミン伝達物質の主な作用
ドーパミン:楽しみや喜びに作用、減少により楽しみの喪失
ノルアドレナリン:意欲・関心・興味に作用、減少により意欲の低下や興味関心の消失
セロトニン:不安や緊張を抑制することで、幸せな気分にする、減少により衝動性・緊張・焦燥感の出現
セロトニンとノルアドレナリンの不足により不安感の増強。セロトニンとドパミンの不足から性欲・食欲の減退
。ノルアドレナリンとドパミンの不足から活動性の低下
。これらすべてにおいてバランスが崩れることで、気分・情動・認知・思考に影響を与え、様々な心身症状として見られます。
このような気分の落ち込みと合わせて、身体症状として疲労感・頭痛・下痢、便秘・不眠・めまい・肩こりなどが見られます。
精神症状より自覚しやすいため、精神科心療内科の受診が遅くなることもあります。
重篤なメンタル不全になる前に早期に適切な治療を受けることが大切となり、そのためには、日ごろから自分自身のメンタル状況を知っておくことが大切です。
これらの辛い状況が2週間以上続く場合は、早めに受診をしましょう。